コンシェルジュノート

2011/10/25 コンサルタントコラム

集客力の源泉を探る⑤

 地域ポテンシャルを上げていくための取り組みは、中長期的な展望に立って粘り強く行っていくものである。

 島根県松江市の玉造温泉は、奈良時代の開湯と言われ神の湯として有名な温泉観光地である。石見銀山が世界遺産として登録されたり、平成25年には出雲大社の大遷宮があるなどエリアとしては魅力的な地域である。しかし、観光客の入れ込みとしては厳しい状況にある年もあり決して安泰というわけではない。

 そこで、地元の観光協会は、一時的なブームに惑わされない、しっかりと地域に根ざした魅力づくりに取り組んでいる。例えば、玉作湯神社には「願い石」という願い事を叶えると昔より言われる石がある。そして、社務所で「叶い石」を600円で購入し、「願い石」にあてて願いを込めるとその人の願いが成就するというストーリーを作り上げて、PRしている。しっかりとした伝記に従って少し味付けをする、このような観光協会の取り組みがクチコミで評判となり、今では女性に大人気である。

 実はこのような取り組みは、地域ポテンシャルを上げるためのポイントをしっかり抑えているのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人の視点

 

 

地域の視点

 

 

外部

 

 

消費者の動向

 

 

地域のポテンシャル

 

 

内部

 

 

マーケティング力

 

 

地域観光マーケティング力

 

 

 

つづく