コンシェルジュノート

2013/06/04 コンサルタントコラム

再生の成否を分けるもの

弊社が再生支援する中小企業は、そのどれもが瀕死の状態であり、資金繰りもままならない企業も多い。営業キャッシュフローもマイナスの状況も続いており、事業性があるのかどうかも疑わしい企業もある。如何にして、営業キャッシュフローをアップサイドさせていくのかが事業面での最大の課題となる。当然この課題を解決すべく、諸施策に取り組まなければならない。

しかしである。再生が可能かどうかの最大のポイントは、経営者にある。経営者の意識がどれぐらい変わるかによって、再生できるかどうかが決まるのである。

経営者にもいろんなタイプの方がおり、我々が関与することの多い中小企業再生支援協議会におけるバンクミーティングにおいても、切々と自分がやってきたことを一方的に述べる方も居る。一方、多少の恐れや疑念があっても、金融機関を始め関係する方々への感謝の気持ちが全面に出ている方も居る。

周りから見て、どちらの経営者を応援したくなるか、言わずもがなである。そして、このような何気ない態度に経営者の気持ちや意識は良く出るものである。

おわり