コンシェルジュノート

2017/05/09 コンサルタントコラム

ホテル・旅館の衛生管理の重要性:第3回 執筆:小尾 直樹

第3回のテーマは、「調理器具、食器の洗浄」についてです。
食器や調理道具の洗浄には、手洗いで行うよりも汚染リスクを大幅に低減できることから、専用の食器洗浄機やグラス洗浄機の使用が適切な洗浄方法であり、かつ生産性も高いと言えるでしょう。
洗浄機の使用にあたり注意することは、すすぎの温度(表面についた細菌やウィルスを死滅させるのに十分な温度に達しているか)で、温度チェックを定期的に実施しなければいけません。使用方法や、使用する化学薬品、洗浄時間と温度については、使用している洗剤メーカーの指示に従って使用すると良いでしょう。
【使用時の注意点】
1)洗浄温度および最終のすすぎ温度の確認
 a) 洗浄温度は、洗剤メーカー推薦の温度を設定する。
   (洗剤商品により温度が異なる。)
 b) すすぎ温度は71℃以上の高温処理を行う。
2)2時間ごとに排水タンクを取り替える。
3)洗浄し終わったものを取り扱う前に手を洗う。
4)乾燥させるのに布巾などは使用せずに自然乾燥させる。