コンシェルジュノート

2016/11/15 コンサルタントコラム

コミュニケーションの勧め:第1回

事業の存続・発展に必要な要素は何であろうか?
一般的に言われる経営資源として「ヒト、モノ、カネ、情報」があり
それらを事業に対していかにインプットし、
いかに成果のあるアウトプットにつなげるかが鍵となる。

持論ではあるが、成果のあるアウトプットを得るための最重要ポイントは
ヒトであり組織であると認識している。
では組織を維持ないしは活性化させるために必要な要素は何か?
答えは以下の3つが全て揃っていることである。

1.目標の共有

2.コミュニケーション

3.成果の公正な分配

目標を共有し、それを達成すべくコミュニケーションをとり
成果のあるアウトプットが得られた暁にはそれを公正に分配することが必要である。
上記の3要素について詳しく述べたいところであるが、
今回は2.コミュニケーションについて、3回に渡って考察を深めることにする。

私が企業支援を行っているときに
“この会社はコミュニケーションが取れていない”と感じる場面が多々ある。

  • 経営者が問題・課題を従業員に投げっぱなしでフィードバックを得ていない。
  • 自分の意見を通そうとするだけで相手の言い分を聞かない。
  • 決まったことが伝達されていない。
  • 相手のことを自分なりに解釈して分かった気持ちになっている。
  • お互いに本心で議論ができない風土になっている。
  • 矢印が自分に向いていない。
  • 言っても仕方がないといったしらけムード満載。

などなど。

このような状況下でいくら目標を設定しても、
いくら有効な手段を構築しても機能不全に陥り結果にはつながらない。
腹落ちしていなければ必ずどこかで行き詰まることになる。

さて、最近では当たり前のように使われる「コミュニケーション」という言葉。
あなたはどのように解釈しているだろうか?
様々な捉え方があるだろうが、私の場合はもの凄く単純に“対話”と定義している。
私は会話と対話を区別しており、会話は単純に複数名で話をすることであり、
対話は複数名で双方向型の話をし、お互いを分かり合おうとすることであると思っている。
よって話を持ち出すのは会社で言うところの部下と上司両方になる。
この状態を作り上げることができればコミュニケーションが取れていると言ってもいい。
現実にはなかなか難しいが・・・。

次回以降で“どのように対話を行っていけばいいのか?”、
また“そのきっかけ作り”についてさらに話を進めたいと思う。