コンシェルジュノート

2015/08/11 コンサルタントコラム

お金をかけない集客力アップの方法 第1回

弊社は、主としてホテル旅館の事業再生支援を行っている。資金繰りにも汲々としているホテル旅館を対象にしているため、お金をかけてリノベーションを実施して売上増加を図るという方策が取りにくいことが多い。
一方、そのようなホテル旅館をよく見ていくと、原価や人件費、経費は削減に削減を重ねて、何とか利益を捻出していることも多いものだ。そうすると、打てる手と言えば売上を上げるしかないことが多い。

お金をかけないで、売上を上げる?
果たしてそんなことが出来るのか。この問いに対して、明確な答えは我々にもまだ無い。しかし、これまで取り組んできたことを整理してみると、それなりの売上増加のヒントが見えてきた。これから数回にわたって、このヒントについてお話ししていきたい。

人が集まると、お金を落とす。お金を落とすと、そこにある施設の売上は上がる。
客単価を上げることも一つであるが、人が居ないことには客単価を上げることは出来ない。やはり、売上を上げるためには集客力を上げていくことが重要であることは間違いない。そもそも、人が集まる力の源は何であろうか。

それを整理したのが、下記の表である。

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1は、地域の視点からホテル旅館外の資源を活用した集客力向上の方向性である。
つまり、ホテル旅館が立地する地域の魅力を向上させて集客する方法である。

2は、地域の視点からホテル旅館の資源を活用した集客力向上の方向性である。
つまり、地域資源を活用した商品を販売して集客する方法である。

3は、お客様の視点からホテル旅館外の資源を活用した集客力向上の方向性である。
つまり、お客様≒消費者と捉えて、消費トレンドを捕まえて集客する方法である。

4は、お客様の視点からホテル旅館の資源を活用した集客力向上の方向性である。
つまり、ホテル旅館のお客様から見たときの魅力を高めてその魅力を発信することにより集客する方法である。

次回からは、1~4まで順番にその方法について具体的に見ていきたい。