コンシェルジュノート

2013/03/18 コンサルタントコラム

暫定計画

 先日の中小企業再生セミナーにおいて、中小企業再生支援全国本部から「暫定リスケ」が提示された。これは、今月で終了する円滑化法を見据えての対応の一つである。

 円滑化法の適用を受けている中小企業は約30万~40万社あると言われている。そのうち、特に事業再生が必要な企業として約5万~6万社あるのではと言われている。この企業の一部を支援するために「暫定リスケ」にて対応するというものである。

 「暫定リスケ」とは、3年程度の期間で経営者の自覚を促しつつ、事業に専念できる時間を稼ごうと言うことである。先送りでは無く、この3年間で再生を図ることが出来るのかあるいは清算していくのか最終判断をする期間として捉えるというものである。計画自体は、これまでの再生計画に比べると非常にシンプルな様式となっている。まずはきちんと計画を作って、再生を図るきっかけにしようと言うことであろう。

 我々専門家としては、これが単なる先送りにならないよう具体的な取り組みを経営者と一緒に考えて盛り込んでいくことが求められている。

 

おわり