コンシェルジュノート

2012/06/19 コンサルタントコラム

ホテル旅館における人材教育を考える(2)

 ホテル旅館の経営者や部門長と話をしていると、いつも思うことがある。
「課題設定力や戦略思考が不足しているのかも。」
この思いは、経営者及び部門長に会う回数が増えるほど、強くなっていく。つまり、現場のサービス向上には絶え間なく取り組もうとするのだが、果たして自社がどのようなターゲットを捉えて、どのようなサービスを提供していけば良いのか、サービス提供のどこの部分で収益を上げていくのか、このような思考が不足しているのである。
「良いサービスを提供すれば、結果的に売上は上がるはず。後は、原価と人件費を絞って利益を出せば良い。」ぐらいに考えている経営者や部門長が多いのである。
今までは、ほっておいてもお客様は利用してくれていた。だから、利用してくれるお客様に如何に良いサービスを提供するかが一番重要であったし、それで良かったのである。しかし、市場が縮小する中、競争も激化している。まず、お客様に如何に選んでもらうかが重要になっているのである。だからこそ、課題設定力や戦略思考が重要になっているのである。
やはり、ホテル旅館業界にもこのような力を持った人材を育成する教育が必要なのである。
つづく