コンシェルジュノート

2012/02/27 コンサルタントコラム

集客力の源泉を探る(12)

 コンセプトを考える際に参考になる良い事例がある。外食業界であるが、スターバックスコーヒーである。
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スターバックスコーヒーは、「ゆっくりと時間をかけて過ごしたいビジネスマンやOL」をメインターゲットとし、このターゲット顧客が「緩やかな時間の流れを楽しみくつろげる」ように作られている。
 このコンセプトを構成する要素として、当社が出来ることとして、「高品質でおいしいコーヒーを提供」している。いわゆる、スペシャリティコーヒーである。次に、競合他社に勝てることとして、「禁煙や間接照明、ゆるやかなBGMなど店舗の雰囲気がゆったりしている。専門のバリスタがいる。直営店舗が中心」がある。ターゲット顧客のニーズである求められていることとしては、「職場と家庭とは異なる落ち着ける場所が欲しい」がある。
 コンセプトとそれを構成する3要素が見事に一貫性を持って、スターバックスの魅力を作り上げていることが分かる。
 ホテル旅館も、このような考え方で、今一度自店にお客様がいらっしゃる理由や目的を明確にするべきである。
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