コンシェルジュノート

2011/12/21 コンサルタントコラム

集客力の源泉を探る⑨

 3つめの集客力の源泉は、「消費者の動向」である。消費者のニーズは、刻一刻と変化している。特に、東日本大震災は消費動向にも大きな影響を与えたようである。ホテル旅館業は、消費者を相手にするBtoCの商売であるため、消費者のニーズを探し続けて、応え続けなければならないという宿命がある。
 さて、流行には大きく分けて3種類ある。流行が継続する期間に焦点を当てて、短い方からファッド、ブーム、トレンドである。ファッドは、数ヶ月単位でしか継続しないもので、お笑い芸人のギャグであったり、すでに旬の過ぎた事業仕分けなどがある。ブームは、1年前後の単位で継続するもので、歴女(歴史好きな若い女性)、位置ゲー(自分の位置を測定して、その場所に即した場面がテーマとなるソーシャルネットワーク型のゲーム)などがある。トレンドは、数年単位で継続するもので、クールビズやエコ消費、エシカル消費(倫理的、道徳的な消費。環境に優しい活動をしている企業の製品を買うなどの消費特性がある。)などがある。トレンドは、時代の流れを表しており、長期間にわたり根付いていくものである。今流行のAKB48はブームではあるが、トレンドにはならないと思われる。
 ホテル旅館業は、どの流行を追いかけるべきであろうか。それは、当然、トレンドである。何故なら、すぐに廃れることが無く、トレンドに適合したサービスを提供すれば、長期間にわたり収益を獲得することが出来るからである。
つづく
 
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