コンシェルジュノート

2011/07/04 コンサルタントコラム

旅行ニーズを捉えるには、トレンドの方向感をつかめ(2)

 トレンドの方向感、これはトレンドを更に長い期間で見たときの大きな流れである。このトレンドの方向感を指し示すキーワードとしては、次のようなものがあるだろう。

 絆、つながり、癒やしなど人間関係を表すもの、地方、田舎、原風景など地域を表すもの、こだわり、選択、自分磨きなど消費動向を表すもの。そのどれもが高度経済成長期やバブル期とは異なる価値観に支えられており、数十年というスパンで大きく振り子が揺れていることが分かる。これが、トレンドの方向感である。

 さて、東日本大震災はこのトレンドの方向感にどのような影響を与えているだろうか。あくまで私見であるが、大震災はこのトレンドの方向感を変えるインパクトを与えたのではなく、更に強める方向へと影響を与えたと考えている。つまり、先ほど示したキーワードが更に強く打ち出される方向へと流れていくと考えられる。

 そのとき、旅行市場に与える影響はどのようになるだろう。

 一言で申し上げると、消費者は旅の意味を見直すようになる。もともと、飲んで食べて、良質の温泉に入って、廻りの観光施設を慌ただしく回るような旅行形態は減少傾向にあった。まだまだ大多数の消費者に支持される形態ではあるが・・・。しかしながら、今後はトレンドの方向感に従えば、日頃希薄になりがちな人間関係を見つめ直す、少々高いお金を払っても自分が納得できるような旅行を選んでいくに違いない。

 ハードに劣るホテル旅館、資本力に劣るホテル旅館などは、如何にしてこのようなトレンドの方向感を捉えながら、消費者のニーズに応えていくか。これが、ホテル旅館が生き残る最大のポイントになっていくと思われる。

 次回は、このような消費者のニーズを捉えていく方策について考えてみたい。

 

つづく