コンシェルジュノート

2015/10/13 コンサルタントコラム

お金をかけない集客力アップの方法 第4回

3.消費トレンドの活用

消費トレンドを活用してホテル旅館の集客力向上を図る方向性である。つまり、お客様の消費トレンドの変化を捉えてホテル旅館の集客力を高めるにはどうすれば良いのか。この方策を考えていくことである。

まず、一般的に言われている流行には3つの種類がある。一つ目は、3ヶ月~半年程度の期間のみ流行る「ファッド」である。これは、お笑い芸人のギャグやネット上のたわいもない話題などを想定すれば良い。二つ目は、もう少し長い1年程度の期間流行る「ブーム」である。少し前に流行った「歴女」や「位置ゲー」などである。三つ目は、3年以上継続する時代の大きな流れである「トレンド」である。エコ消費やクールビズなど時流そのものでそう簡単には消え去りそうに無いものである。お客様の消費の嗜好によって大きく集客動向が変わるホテル旅館において捉えなければならないのは、もちろん「トレンド」である。

さて、現在ホテル旅館が捉えなければならない「トレンド」は下記の4つである。

(1) 家族回帰・・・自分第一主義から家族関係を重視する流れに変わっている。

(2) ありがたみ・感謝・・・当たり前のものは何一つなく、全てがお世話になった方々 に支えられていると感じることである。

(3) 今日を楽しみ明日につなげる・・・明日のために今日を我慢するのではなく、今日を精一杯楽しもうとすることである。

(4) 自分が納得できる解・・・誰もが当てはまる正解はなく、自分が納得できる解が欲しい。

※上記は、電通総研が「震災後の生活者意識調査」から導き出されたキーワードを筆者が加筆修正したものである。

次回は、これらのトレンドの活用を通じて、いかにホテル旅館の集客力を高ていくかについて考えていきたい。