コンシェルジュノート

集客力の源泉を探る（４）

　次に、「地域のポテンシャル」である。弊社が支援する顧客が立地するエリアは、概して入込数が減少している。ホテル旅館の入込数も地域の入込数に連動するのが常であるため、このようなエリアに立地しているホテル旅館は、売上も減少傾向である。これは、全国どこでも見られる共通の相関関係である。

　しかし、地域の入込数が増加しているエリアもたまにある。あるいは底堅いエリアもある。京都や箱根と行った観光地は堅調に推移しているし、九州新幹線が全線開通した鹿児島の入れ込みも増加傾向にあるようである。インフラの整備による集客力アップは限定的になりがちであるが、継続的な観光地入込の増加については日頃の地域の努力が必要となる。つまり、地域のポテンシャルを上げていくためには、中長期的な視点で関係者を幅広く巻き込んでいくことが重要である。

　そこで、次回は地域のポテンシャルを上げていくための取り組みについて取り上げてみたい。

つづく